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ピルを服用すると太る?理由や対策を紹介

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ピルを服用すると太るのではないかと不安を感じる方もいるでしょう。実際に体重の増加やむくみを感じる方もいますが、理由や対策を知ることで過度に心配する必要はなくなります。

本記事では、ピルによって体重が増えると言われる原因や、太りにくくするための生活習慣のポイント、体重増加のリスクが少ないとされるピルの種類についても詳しく解説します。ピルの服用を検討している方は、参考として活用してください。

そもそもピルとは?

ピルとは、女性ホルモンである黄体ホルモンと卵胞ホルモンを含んだホルモン剤のことを指します。体内のホルモンバランスを人工的に調整することで、排卵を抑制したり、子宮内膜の状態を安定させたりする働きがある薬です。

本来は避妊を目的とした薬として広まりましたが、現在では月経痛やPMS(月経前症候群)の軽減、生理不順の改善、子宮内膜症などの治療にも用いられ、幅広い役割をもつ薬として医療現場で使用されています。正しく服用することで、日々の体調管理にも役立ちます。

ピルを飲むと太ると言われる理由

「ピルを服用すると太る」と心配する方もいますが、その背景にはホルモンの働きによる体の変化があります。実際、急激に体重が増加するケースは稀であり、多くは一時的な変化に過ぎません。

ここでは、太ると感じる主な原因「むくみ」と「食欲の変化」について詳しく見ていきましょう。

保水作用によるむくみ

ピルにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが含まれており、これらのホルモンには体内の水分を保持する働きがあります。服用開始から数週間は、体がホルモンバランスの変化に慣れていないため、水分を溜め込みやすくなり、顔や手足にむくみを感じやすくなることがあるのです。

そのため、体重が大きく変わっていなくても太ったように感じることがあります。ただし、このむくみは一時的であり、ピルを継続して服用することで次第に体が慣れ、自然と気にならなくなる場合が多く見られます。

食欲増進による食べ過ぎ

ピルに含まれるプロゲステロンには食欲を高める作用があります。生理前に食欲が増す現象と似ており、ピルの服用によって一時的に食べ過ぎてしまう方もいるようです。

また、ピルの効果でPMSや生理痛が軽減され、気分が安定することでつい食事量が増えるという方もいます。しかし、服用を続けるうちに自然と食欲は落ち着いていく傾向にあります。

体重の増加が気になる場合は、食事内容を見直したり、間食を控えたりと日々の生活習慣に意識を向けましょう。効果的に体重管理するのであれば、適度な運動を取り入れましょう。

ピルの服用で太るのを防ぐ方法

ピルの服用をきっかけに体重増加を心配する声もありますが、ちょっとした工夫や意識をもつことでそのリスクは大きく軽減できます。基本的に生活習慣を整えることが、ホルモンバランスの変化に上手に対応するポイントです。

ここでは、日常生活で取り入れやすい予防策について具体的に見ていきましょう。

バランスの取れた食生活を行う

ピルを服用している期間は、体内のホルモンバランスが変化しやすいため、日々の食事の内容が体調や体重に大きく影響します。特に塩分の摂り過ぎはむくみの原因となるため、加工食品や外食中心の食生活はできるだけ避け、減塩を意識しましょう。

また、栄養バランスが偏ると代謝が低下し、脂肪が蓄積しやすくなることもあります。主食・主菜・副菜をそろえた食事を意識し、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維などをしっかり摂ることで満腹感を得やすく、無駄な間食を防げるでしょう。

野菜や海藻、豆類などを積極的に取り入れれば、ホルモンバランスの安定にもつながります。

適度に運動する

ピルによる体重増加を防ぐには、日常的に体を動かすのも大切です。有酸素運動は脂肪燃焼効果が高く、むくみ解消にも役立ちます。

ウォーキングや軽めのジョギング、ヨガなどを週に数回取り入れるだけでも、体の巡りが良くなり、代謝がアップします。

また、筋トレをすれば筋肉量が増え基礎代謝が高まり、脂肪がつきにくい体質に変化していくのでおすすめです。デスクワーク中心の方は長時間同じ姿勢にならないよう注意し、こまめに立ち上がってストレッチをするだけでも効果があります。

むくみを対策する

ピルの服用初期に感じやすいむくみは、体内の水分バランスが一時的に乱れることによって起こります。この時期は塩分やアルコールの摂取を控えるとともに、カリウムを多く含むバナナやアボカド、ほうれん草などを取り入れると、体にたまった余分な水分を排出しやすくなります。

また、シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって血行を促進するのも効果的。日常的に脚のマッサージを行う、ふくらはぎを動かす軽い運動を取り入れることで、むくみを感じにくくなるでしょう。

ストレスを溜め込みすぎない

ストレスはホルモンバランスを乱す大きな要因の一つです。ピルを服用していても強いストレスがかかると自律神経が不安定になり、むくみや過食、睡眠不足などが重なって体重増加につながることもあります。

毎日の生活に小さなリフレッシュ時間を取り入れることや、自分の感情に正直になることで、無理なくストレスを解消することが大切です。入浴や散歩、音楽を聴く、軽い運動をするなど、自分に合った方法で心身を整えましょう。

十分な睡眠もホルモンの働きを整えるために欠かせません。

ピルの種類を変えてみる

ピルにはいくつか種類があり、配合されているホルモンの量や比率によって、体への作用が異なります。体質によっては、特定のピルでむくみや食欲増加などの副作用が強く出てしまうこともあります。

そういった場合は医師に相談したうえで、別の種類のピルに変更するのも一つの方法です。副作用を最小限に抑えつつ、目的に合った効果を得られるピルを見つけられれば、安心して服用を継続できます。

自分に合ったピルを見つけるのは体重コントロールだけでなく、生活全体の質を高めることにもつながります。

太りにくいピルの種類

ピルによる体重増加が心配な方にとって、どのピルを選ぶかはとても重要です。実際、ピルで太るわけではなく、含まれるホルモンの種類や量によって体への影響は異なります。

ここでは、比較的太りにくいとされる代表的なピルについて解説します。それぞれの特性を理解した上で、自分に合ったものを選びましょう。

マーベロン・ファボワール

「マーベロン」と「ファボワール」は、いずれも第三世代の黄体ホルモンであるデソゲストレルを使用した低用量ピルで、食欲増進の副作用がほとんど見られないのが特徴です。

2種類とも同じ有効成分を含んでおり、どちらを選んでも効果や副作用に大きな差はありません。ホルモン量が一定の「一相性ピル」のため、生理日を調整しやすいメリットがあり、避妊はもちろんPMSや生理痛の改善、ニキビ治療のサポートにも用いられています。

体重変化が気になる方にとって、安心して続けやすい選択肢と言えるでしょう。

ヤーズ・ヤーズフレックス

「ヤーズ」および「ヤーズフレックス」は、超低用量ピルに分類され、むくみにくい成分であるドロスピレノンが配合されています。ドロスピレノンは利尿作用をもつため、服用によって余分な水分が体に溜まりにくく、水太りしにくいのが大きな特徴です。

ヤーズは28日周期で服用するタイプ、ヤーズフレックスは最大120日まで連続で飲み続けられるので、どちらも月経困難症や子宮内膜症の治療薬として使われています。避妊を目的とした使用はできませんが、副作用が少なく、生理トラブルを抑えたい方に適したピルです。

ノアルテン

「ノアルテン」はミニピルと呼ばれる種類のホルモン薬で、黄体ホルモンのみを含み、むくみや体重増加の副作用が非常に少ないのが特徴です。実際に、体重増加やむくみの発現率は0.1%未満とされ、ほとんどの方が気にならずに服用を継続できると言われています。

また、エストロゲンを含まないため血栓症のリスクが非常に低く、40代以上の方や喫煙習慣のある方にも処方されることがあります。月経困難症やPMSなどの症状緩和を目的に、長期的な服用を考えている方におすすめできる選択肢です。

ピルによる体重増加は一工夫でコントロールできる

今回は、ピルの服用と体重増加の関係、その原因や対策、そして太りにくいとされるピルの種類について解説しました。

ピルによる体の変化は人それぞれですが、生活習慣を見直すことで十分にコントロール可能です。不安がある場合は、自己判断せず婦人科で医師に相談しましょう。

渋谷・原宿・明治神宮前・表参道の婦人科・産婦人科 - LOG原宿

監修者

院長

清水拓哉

経歴

  • 杏林大学医学部卒業
  • 筑波大学附属病院初期研修
  • けいゆう病院後期研修
  • 横浜総合病院などで勤務した後に開業

資格

  • 日本産婦人科学会専門医
  • 産婦人科内視鏡技術認定医

所属学会

  • 日本産婦人科学会
  • 日本産婦人科内視鏡学会
  • 日本子宮鏡研究会

手術実績(通算)

  • 腹腔鏡手術・700件以上
  • 開腹手術・150件以上
  • 帝王切開・300件以上
  • 分娩(経腟分娩)・1000件以上
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