カンジダ膣炎

カンジダとは

カビ（酵母真菌）である、カンジダ・アルビカンスに感染することで発症します。

カンジダ菌は、口腔、消化管、皮膚、性器などに存在する常在菌です。

健康な女性の30〜50％の腟内に常在しているともいわれています。

健康な人の身体に存在する菌ですので、普段は腟内で繁殖しませんが、免疫力・抵抗力が落ちている時に、感染しやすいです。

特に、糖尿病の方や妊娠中の方、抗生剤を使用している方は発症しやすいため、注意が必要です。
また、洗いすぎによって善玉菌がいなくなると、発症しやすくなります。
清潔に保つことが必要ですが、洗いすぎによりカンジダを発症するとは難しいですね。

カンジダの症状

• 外陰部や膣のかゆみ
• ぼろぼろとした白いおりもの
• 外陰部の痛み
• 性行為の時の痛み
• 排尿障害

酒粕状・ヨーグルト状、カッテージチーズのようなの白いおりものが増えます。

かゆみが強く、日常生活に影響が出ているようであれば、治療を行えば早期の治癒が期待できます。

カンジダの治療内容

• 抗真菌薬の内服
• 抗真菌薬の腟剤
• 抗真菌薬の塗り薬

真菌によって発症するため、抗生剤では効果が得られません。
内服薬は１日１回(3カプセル)服用で終了となります。

腟剤はご自身で挿入することが困難な方もいらっしゃいますが、１週間効果のある腟剤もあります。
その場合は、内診時に腟剤を１錠挿入するため、自己挿入せずに治療が終了します。

塗り薬は１日２～３回外陰部に塗布します。
症状の強い方には、腟剤と塗り薬を処方する場合もあります。

カンジダは抗真菌薬でないと効果が得られないため、自己判断でご自宅にある外用薬を使用することは控えてください。

治療で症状が緩和された後も中止せず、真菌が完全になくなるまで、治療は続けていきましょう。

カンジダ治療中の性行為

カンジダの疑いがある場合、またカンジダの治療中は、性行為を控えてください。

パートナーに感染する可能性があります。

検査と治療にかかる費用の目安

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