粘膜下筋腫の日帰り手術

子宮筋腫とは

子宮は平滑筋へいかつきんという筋肉で構成されています。

子宮筋腫とはその平滑筋という筋肉組織を由来とする良性の腫瘍のことです。

大きな筋腫からごく小さな筋腫を含めると70%程度の女性にみられる疾患です。
特に症状もなく、会社や市区町村の検診で初めて指摘されることも多くあります。

子宮筋腫は子宮のどの位置で発生しているかにより、分類が異なります。

子宮の表面から発生する漿膜下筋腫しょうまくかきんしゅ、子宮の筋層内に発生する筋層内筋腫きんそうないきんしゅ、そして、子宮の内腔に発生する粘膜下筋腫ねんまくかきんしゅに分類されます。

子宮粘膜下筋腫とは

当院で日帰り子宮鏡手術ができる筋腫は、子宮粘膜下筋腫のみとなります。

粘膜下筋腫とは子宮の内腔へ飛び出ている筋腫のことです。

他の部位に発生する筋腫と比較すると、生理の量がとても多く、また、生理の期間が通常よりも長くなります。

生理の時にナプキンを20~30分程度で交換しなけれればならない、月の半分出血している方などもいらっしゃいます。

粘膜下子宮筋腫の方は重度の貧血になる場合も稀ではないため、輸血が必要になることもあります。

粘膜下筋腫の大きさやどの程度子宮内に突出しているかを評価して、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術で筋腫を切除して治療します。

子宮鏡手術とは

子宮鏡手術は日帰りが可能です。

しかし、筋腫のサイズが非常に大きい場合、または病変が子宮内腔に十分に突出していない筋腫では、子宮鏡手術の適用が制限されることがあります。
このようなケースでは、子宮鏡手術では対応出来ない場合があります。

その場合は、日帰り手術ではなく他院での入院手術となります。

日帰り手術が可能な子宮鏡手術の対象疾患

  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮粘膜下筋腫
  • 中隔子宮ちゅうかくしきゅう
  • RPOC(流産・出産後の遺残いざん)
  • 子宮内異物(避妊リング)
  • 子宮内腔癒着しきゅうないくうゆちゃく

子宮鏡手術の方法

子宮鏡手術では、内視鏡(子宮鏡)を子宮内へ挿入し、子宮の内腔をテレビモニターに映し出して直視下での手術を進行します。

この手法により、子宮筋腫をほぼ確実に切除することが可能となります。

摘出した組織は病理検査へ提出されるため、麻酔を使用した患者様は実際の病変を直接確認することはできませんが、録画していますので、モニター画像や術後に採取した検体を通じて確認することが可能です。

一方、無麻酔や局所麻酔のみを選択した患者様は直接検体を見ることができます。

子宮後壁から発生した粘膜下子宮筋腫

子宮後壁から発生した
粘膜下子宮筋腫​

電動シェーバーで筋腫を切除​

電動シェーバーで筋腫を切除​

切除後の子宮内腔

切除後の子宮内腔​

メリットとデメリット

メリット

  • 術後の体の負担が軽く済む
  • 手術時間が20分、短時間で済む
  • 2~3時間で帰宅できる
  • 出血が少なく済む
  • お腹を切らない経腟手術
  • 入院が不要なので経済的
  • お仕事への復帰が早い
  • 手術後1〜2時間で飲食や歩行が可能

デメリット

  • 大きさが2cm程度、突出率は80%以上の粘膜下筋腫のみが対象
    (エネルギーデバイスを用いた子宮鏡手術とは手術適応が異なります。)
  • 1~2週程度、不正出血が持続する。
  • 手術後、数日間の軽い生理痛のような腹痛

※当院でこのようなことが起きた場合には、24時間サポートチャットでメッセージを送付することが可能です。

子宮鏡手術の注意点

子宮鏡手術前の注意点

妊娠している場合には流産など妊娠継続が困難になる危険性があるため、避妊をしてください。

子宮鏡手術日の注意点

子宮粘膜下筋腫の日帰り子宮鏡手術の当日は、手術開始予定時刻の30分前にご来院いただきます。

手術開始予定時刻の6時間前より禁食、2時間前よりお水やお茶などの飲水のみ可能としております。

当日は麻酔を使用しますので、自動車や自転車などご自身での運転は禁止です。
お付き添いの方の運転や、公共交通機関でのご帰宅をお願いしております。

子宮鏡手術後の注意点

日帰り手術のため、すぐに通常の日常生活に戻ることができます。

手術はしたいけれども、通常の生活への影響を少なくしたい方には、日帰り手術をおすすめします。

重い荷物を持つ行為や、激しい運動は術後1週間はお避け下さい。
出血を助長させる可能性もあります。

手術後の診察(最低2週間)までは性交渉、入浴は控え、シャワー浴のみにしてください。
手術後の感染予防のため、3日分の抗生剤を処方いたします。
翌日から服用を開始し、必ず飲み切ってください。

粘膜下筋腫の手術後の仕事

働いている方や主婦の方も翌日よりお仕事、家事が可能です。

そのため、ほとんどの方は治療によるお休みが、手術当日の1日だけで済みます。

午前中にお仕事をしてから、午後の手術を行うことも可能です。

ただし、お仕事の内容によっては、医師より制限がかかる可能性がございます。
診察時に医師にご相談ください。

日帰り手術の通院回数

他院で子宮鏡検査を行い、粘膜下子宮筋腫の診断に至った方の通院回数は、①診察および手術前検査・説明②手術③手術後の診察、病理結果の説明の合計3回で終了いたします。

健康診断や、他院の超音波(エコー)検査で粘膜下筋腫の可能性を指摘された方は、子宮鏡で詳しく検査を行います。
そのため、上記の方は手術が必要となった場合に①子宮鏡検査②手術前検査・説明③手術④手術後の診察の計4回の通院が必要になります。

当院で子宮鏡検査ができるため、健康診断や他院で指摘された場合にも、まずはお気軽に医師の診察にご来院ください。

日帰り手術の主な流れ

子宮筋腫の子宮鏡手術は、生理終了直後が手術に適しているため、早めの手術をご希望の方や手術のタイミングに迷っている方は、生理直前の受診をおすすめします。

手術が決まっている場合の流れをご説明します。

手術前検査と説明

まず初回の来院では医師との診察、手術前の説明、手術前の検査を行います。

検査内容

  • 淋菌・クラミジアの検査
  • 超音波検査
  • 感染症を含む血液検査
  • 尿検査

他院で淋病とクラミジアの陰性結果、感染症を含めた血液検査と尿検査の結果を用紙でご持参いただいた場合には、検査が重複してしまうため当院での検査は省略いたします。

手術の前に子宮鏡手術について詳しく説明いたしますので、ご納得いただいた上での手術が可能です。

手術当日

子宮鏡手術の当日は、手術開始予定時刻の30分前にご来院いただきます。

必要な方は、妊娠検査を行います。

当院での手術の予約可能時刻は、10時30分~14時30分となります。

お着換え、点滴などの準備を行い、手術室に移動し静脈麻酔を注入します。
手術時間は15~20分ほどで終了し、麻酔の効果が切れるまでゆっくり休んでいただきます。

目が覚め、意識がはっきりとしてから手術後の診察をいたします。
手術後の子宮内膜の様子を超音波検査で行い出血の有無を確認します。

経過が良好な場合に医師が帰宅可能と判断し、帰宅となります。

手術後の診察

日帰り手術の当日から2週間経過後に、当院での術後診察があります。

この受診では、手術後の子宮内膜の状態を超音波検査で確認します。
手術で取り出された組織の病理検査の結果を詳しくご説明させて頂きます。

術後の状態、病理検査に異常がない場合には子宮鏡手術に関しての通院は終了となります。

日帰り手術が可能な日時

平日10:30~14:30
土曜10:30~14:30

麻酔を使用するため、手術後院内で休んでからの帰宅になります。
帰宅時間は個人差がありますので、最終手術予約時間は14:30とさせていただいております。

手術に時間をかけたくない、手術後すぐに仕事に行きたい方などは麻酔を使用せずに手術が可能です。

最後に

当院受診の患者様はもちろん、他院からの御紹介の患者様でも、当院で子宮粘膜下筋腫の子宮鏡手術が可能です。

東京都内にお住まいの患者様が多いですが、神奈川、埼玉、千葉といった関東近郊にお住まいの方も当院で日帰り手術を受けるケースが多くなっています。

渋谷駅、表参道駅、原宿駅、明治神宮前駅より徒歩圏内のため、遠方からの来院も可能です。

手術に関するご質問があれば、当院にお電話か、あるいはLINEをご登録して頂ければチャットでのご質問もできますのでご利用ください。

健康診断などでの腹部超音波検査により、子宮筋腫や内膜ポリープを指摘されることもあります。
その場合手術をした方が良いのか、経過観察でも良いのか、など不安や、不明点もあると思います。

手術はとても大きな決断ですので、当院では医師との診察で、患者様にご納得いただいた上で手術を行っています。
手術の強制はいたしませんので、ご相談だけでもお気軽にご来院ください。

治療にかかる費用の目安

内容 料金
初診料 890円
再診料 380円
超音波検査 1,600円
子宮鏡検査 1,900円
手術前検査 9,530円
手術(麻酔あり) 65,000円
手術(麻酔なし) 63,000円
材料費 20,440円
抗生剤 240円
保険会社診断書 5,500円

関連リンク

手術実績

2023年9月~12月

手術内容 手術件数
子宮鏡下内膜ポリープ切除術 14件
(静脈麻酔あり) (11件)
(静脈麻酔なし) (3件)
子宮鏡下子宮筋腫摘出術 4件
円錐切除術(LEEP) 1件
子宮頸管ポリープ切除術 11件
(有茎性) (9件)
(無茎性) (2件)
尖圭コンジローマ切除術 9件
流産手術(手動吸引法) 1件

よくあるご質問

Q:手術費用はいくらですか?

手術は66,000円と材料費などがかかります。 

Q:何回通院が必要ですか?

3回または4回の通院で治療は終了します。 

Q:手術はどのぐらい時間がかかりますか?

手術時間は15~20分です。

Q:手術当日は麻酔を使った場合、どのぐらいで帰れますか?

3~4時間ぐらいです。個人差があります。

Q:手術当日は麻酔なしの場合、どのぐらいで帰れますか?

1.5~2時間ぐらいです。個人差があります。

Q:麻酔なしでも手術は可能ですか?

麻酔なしでの手術もご対応しています。 

Q:不妊治療中のため早く手術をすることはできますか?

生理が終わった直後であればすぐに手術が可能です。

Q:手術はすぐできますか?

1回目の診察から日を開けずに手術も可能です。

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