子宮頸部レーザー蒸散術・円錐切除術

子宮頸部レーザー蒸散術

レーザー蒸散術とは

処置室子宮頸部のアブレーション(蒸散や凝固)にはCO2レーザーや熱凝固が含まれます。

当院では、子宮頸がんの前がん状態(子宮頸部異形成)の患者様に対して、「子宮頸部レーザー蒸散術(ラジオ波凝固)」を行っています。
高周波メスやラジオ波(RF)メスを使い、子宮頸部の表層上部を3~5mmの深さで焼いていく方法を取り入れています。

子宮頸部軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)に適応があります。

子宮頸がん検診で指摘を受けた方の中には、子宮頸部円錐切除術を勧められた方もいるのではないでしょうか。
しかしこの方法は、数日間の入院期間を要する切除術ですし、手術によって妊娠中の早産のリスクも高くなってしまう問題点もあります。

子宮頸がんまで進んでいる可能性が低い場合は、まずはいったん、子宮頸部レーザー蒸散術を受けられることをお勧めします。

レーザー蒸散術(ラジオ波凝固)のメリットとデメリット

メリット

ラジオ波メスを病変部に当てて凝固焼灼させる(焼き飛ばす)治療法ですので、子宮頸管が短くなる心配もありません。
他の高周波メスや電気メス、CO2レーザーと比較すると組織損傷を最低限にすることが可能です。妊娠時には切迫早産などのリスクも消失します。

日帰りで手術を受けることが可能です。治療を受けた90%以上の方は病変が消え、原因となったヒトパピローマウイルスも消失できたという報告もあります。

デメリット

デメリット 病変組織を切除しないので、正確な組織評価ができません。
術前にCIN1,2と診断されても、円錐切除術を行うと実はそれ以上に悪い組織病変が出る事もあります。病変を正確に評価する必要がある場合には円錐切除術をお勧めします。

術後、少量の出血や水っぽいおりものが出続けることもあります。
約1か月間は性行為を控えてください。

「定期健診にて、1年以上子宮頸部異形成を指摘されている」「健診の結果を良くしたい」などのお悩みがありましたら、ぜひ当院へご相談ください。

4.0MHzラジオ波(RF)メスの有効性

当院では4.0MHzラジオ波メスを使用して子宮頸部レーザ蒸散術や円錐切除術を行います。

4.0MHzラジオ波メスは、ホクロや刺青の除去、眼瞼下垂、フェイスリフトなど形成外科領域で近年使用されることが多くなりました。

細胞の中の水分に対してラジオ波を高密度に集中させることで、過剰な発熱や熱による組織の変成を抑えて炭化による組織の損傷を最小限に抑えることができます。

旧来の高周波メスや電気メスに比べると、特殊な方法で高周波を整えて流す高周波ラジオ波メスは、組織に対してより少ない力で作用し、組織に負担をかけ過ぎない切開を可能にします。

さらに、レーザーがその強力な破壊エネルギーで組織を蒸散するのに対して、ラジオ波のエネルギーは細胞単位で、水分にのみ作用し、白く煮えるような凝固を可能にします。

たとえば、CO2レーザーを紙に照射すると焦げて穴があきますが、高周波ラジオ波は水分を含まない組織には作用しないため、熱を発生させることもなく、もちろん焦げることもありません。

高周波ラジオ波における細やかさと組織へのダメージを軽減することにより高周波ラジオ波による手術が成立します。

子宮頸部円錐切除術(LEEP)とは

診察室LEEPとはLoop Electrosurgical Excision Procedure(ループ電気外科切除)の略称です。
ループ型の電極を使って、子宮頸がんの前がん病変を除去したり、疑わしい病変を詳しく調べるための手術です。

前がん病変を除去したり、詳しく病変を調べることで子宮頸がんに進展することを防ぎます。 CIN2やCIN3に適応があります。



LEEPのメリット、デメリット

メリット

LEEPでは浅く子宮頸部を切除します。
そのため、術後に妊娠した場合には頸管無力症、切迫流・早産のリスクを通常より抑えることができます。

デメリット

子宮頸管の奥に病変がある場合には残存するケースもあります。
LEEP後の1ヶ月で注意したいのは不正性器出血です。
術後は切除した箇所からの出血は少量持続します。
生理時の一番多い量を超える出血が持続するようであれば止血の処置が必要になる事もありますので、ご予約またはご連絡下さい。

約1ヶ月半もすると創部が治癒しますので、子宮頸部細胞診、HPV検査で再発の評価を行います。

 

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