子宮頸部レーザー蒸散術・円錐切除術

子宮頸部レーザー蒸散術

レーザー蒸散術とは

処置室子宮頸部のアブレーション(蒸散や凝固)にはCO2レーザーや熱凝固が含まれます。

当院では、子宮頸がんの前がん状態(子宮頸部異形成)の患者様に対して、「子宮頸部レーザー蒸散術(ラジオ波凝固)」を行っています。
高周波メスやラジオ波(RF)メスを使い、子宮頸部の表層上部を3~5mmの深さで焼いていく方法を取り入れています。

子宮頸部軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)に適応があります。

子宮頸がん検診で指摘を受けた方の中には、子宮頸部円錐切除術を勧められた方もいるのではないでしょうか。
しかしこの方法は、数日間の入院期間を要する切除術ですし、手術によって妊娠中の早産のリスクも高くなってしまう問題点もあります。

子宮頸がんまで進んでいる可能性が低い場合は、まずはいったん、子宮頸部レーザー蒸散術を受けられることをお勧めします。

子宮頸部レーザー蒸散術について、詳しくは下記ページで説明しています。

子宮頸部レーザー蒸散術

子宮頸部円錐切除術(LEEP)とは

診察室LEEPとはLoop Electrosurgical Excision Procedure(ループ電気外科切除)の略称です。
ループ型の電極を使って、子宮頸がんの前がん病変を除去したり、疑わしい病変を詳しく調べるための手術です。

前がん病変を除去したり、詳しく病変を調べることで子宮頸がんに進展することを防ぎます。 CIN2やCIN3に適応があります。

LEEPのメリット、デメリット

メリット

LEEPでは浅く子宮頸部を切除します。
そのため、術後に妊娠した場合には頸管無力症、切迫流・早産のリスクを通常より抑えることができます。

デメリット

子宮頸管の奥に病変がある場合には残存するケースもあります。
LEEP後の1ヶ月で注意したいのは不正性器出血です。
術後は切除した箇所からの出血は少量持続します。
生理時の一番多い量を超える出血が持続するようであれば止血の処置が必要になる事もありますので、ご予約またはご連絡下さい。

約1ヶ月半もすると創部が治癒しますので、子宮頸部細胞診、HPV検査で再発の評価を行います。

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