子宮鏡検査

子宮鏡検査とは

子宮鏡子宮鏡検査という言葉はあまり聞いたことがないかと思います。

産婦人科の映像の検査と言えば、超音波検査を思い浮かべる方が多いです。

子宮鏡は、胃カメラや大腸カメラのように、子宮の内腔をモニターにうつすことができる検査です。

この子宮鏡により、病変の確認が容易になりました。
今まで超音波で見ていた子宮内の病変が肉眼的に確認できるようになりました。

そして、患者様自身が子宮の中を見ることができるんです。

録画をしていますので、検査の後に動画を確認することができます。
苦手な方はお見せしませんので、お申しつけください。

子宮鏡には硬性鏡と軟性鏡があります。
当院では硬性鏡を使用しています。

硬性鏡はその名の通り、硬く曲がりません。
明瞭な視野を得ることができます。

硬いと聞くと痛いのかなと思うかもしれませんが、患者様の痛みは変わりません。

子宮鏡検査で見つかる病気

最近だと、反復着床不全はんぷくちゃくしょうふぜんや習慣流産の原因として慢性子宮内膜炎が注目されています。

慢性子宮内膜炎では子宮鏡検査でマイクロポリープや充血、子宮内膜の浮腫ふしゅといった変化が確認できます。

子宮鏡検査の方法

性病検査(淋菌、クラミジア)に感染していると腹膜炎を起こす危険性も有ることから、事前に淋病とクラミジアの検査を実施しています。

経膣的に子宮鏡を腟から子宮頸管へ挿入します。

子宮鏡の外径は3mm程度と細いため、検査は無麻酔でもできます。

麻酔を使用せずに検査をする方が多いですが、痛みに弱い方や、不安に思う方は静脈麻酔を使用することができます。

子宮鏡手術に対しては静脈麻酔の保険適用がありますが、子宮鏡検査に対しては静脈麻酔の保険適用がありません。
そのため、眠りながらの子宮鏡検査をご希望の方は自費で20,000円かかります。

子宮鏡検査はカメラをモニターに映して子宮内腔を観察します。
麻酔を使用せずに検査をする方はご自身の子宮の映像を閲覧することも可能です。

子宮鏡検査の時間は5分~10分程度で終了します。

子宮鏡検査前の注意点

生理中だと出血により子宮腔の確認が困難になりますので、生理中は検査することができません。

子宮内膜が厚くなっている時期だと子宮内が観察しにくいため、生理終了直後に検査を行うことが理想です。

検査前の性行為の制限は特にありませんが、妊娠していると検査ができなくなるので避妊をするようにしましょう。  

子宮鏡検査には淋病やクラミジアの性感染症にかかっている場合には検査ができません。
当院では淋病とクラミジアの検査を行い、陰性を確認してから後日子宮鏡検査を行います。

子宮鏡検査後の注意点

子宮鏡検査の後には、軽い生理痛のような症状が現れるかもしれませんが、当日、あるいは翌日には改善します。

また、少量の不正出血が見られることもあります。
子宮鏡検査では生理食塩水を使用しているので、水っぽいおりものが出ることがありますが、問題ありません。

性行為は、感染予防のため子宮鏡検査後の3日間は控えましょう。

検査で病気が見つかったら

治療または手術が必要になる可能性があります。

医師との診察で今後の治療方針を決めることとなります。

当院では子宮内膜ポリープと子宮粘膜下筋腫の日帰り手術のみ可能となっております。
当院で行うことのできない入院手術は連携病院に紹介させていただきます。

検査と治療にかかる費用の目安

内容 料金
初診料 890円
再診料 380円
子宮鏡検査 1,900円
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