子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープとは

子宮内膜ポリープは子宮内に発生する良性の疾患です。

ポリープは子宮内膜が過剰に増えることで形成され、特徴的な丸みを帯びた形をしている腫瘍です。
不妊治療中の方や婦人科検診で指摘されることが多くあります。

子宮内膜ポリープの多くは1cm前後の大きさで指摘されます。

 

子宮ポリープ

子宮ポリープを健康診断で指摘された、という方が多くいらっしゃいます。

子宮の構造は3つに分けられています。

子宮の出入り口である子宮頸部、子宮の真ん中である子宮体部、子宮の一番奥の部分である子宮底部に分けられています。

当院では、両方の子宮ポリープの手術が可能です。

子宮頸管ポリープ

子宮の入り口である子宮頸管にできるポリープを子宮頸管ポリープと呼びます。

子宮頸管ポリープについては以下のページでご説明しています。

子宮頸管ポリープ

子宮内膜ポリープ

子宮体部~底部に囲まれた子宮内にできるポリープを子宮内膜ポリープと呼びます。

こちらのページでは子宮内膜ポリープについてご説明します。

子宮内膜ポリープの原因

女性ホルモンであるエストロゲンにより子宮内膜は肥厚します。

このエストゲンの刺激が内膜ポリープの発生に関与していると言われています。
また、近年では子宮内膜に慢性的な炎症が起こり、その刺激によりポリープが発生することもわかっています。

リスク因子としては、高血圧、糖尿病、肥満、加齢、タモキシフェン(乳がん治療薬)の服用が関連していると報告されています。

子宮内膜ポリープの症状

内膜ポリープは無症状のことも多くありますが、子宮異常出血(不正性器出血)や不妊症の原因にもなります。

不正出血の20%~30%がこの子宮内膜ポリープが原因と考えられています。

また、原因が不明な不妊症女性の約25%に子宮内膜ポリープが認められたとの報告もあります。

子宮内膜ポリープの治療の必要性

子宮内膜ポリープは自然になくなることはありません。

子宮内膜ポリープを放置すると健康リスクが生じる恐れがあります。

子宮内膜ポリープは妊娠成立時に受精卵の着床を阻害します。
これにより妊娠がしづらい状態になり、不妊症になります。
また、妊娠が成立しても流産や早産の危険性が生じることになります。

子宮内膜ポリープは月経周期に影響を与え、不正出血や過多月経などを起こします。

重症化すると、子宮内膜ポリープが増大し、それによる出血量が多くなり貧血が進行して輸血が必要になることもあります。

子宮内膜ポリープの検査方法

子宮内膜ポリープの検査には以下のような方法があります。痛みがほぼないため、検査のための麻酔は通常必要ありません。

超音波検査

超音波を使用して子宮内にある内膜ポリープが認められることがあります。

生理周期により内膜ポリープの見やすさが異なります。

生理が終了した直後~排卵の前までは、子宮内を観察しやすい時期になりますので、子宮内膜ポリープを検出しやすくなります。

超音波検査

ソノヒステログラフィー

子宮内に細い管を通し、そこから生理食塩水を注入させます。
内膜ポリープがあれば、超音波で子宮内腔に突出するポリープが観察されます。

子宮鏡検査

外径の細い軟性鏡や硬性鏡を使用して子宮内を直接モニターに映し出して病変の大きさや位置を正確に観察することができます。

子宮鏡検査

子宮内膜ポリープの治療方法

お腹を切るような手術ではなく、経膣的にアプローチする手術になります。

子宮鏡というカメラを使用して手術を行います。
子宮鏡で子宮内の状態を確認し、子宮内膜ポリープを切除します。

従来は入院して手術を行っていましたが、近年では日帰り手術をする施設が増えてきています。

内膜ポリープの日帰り手術

悪性の可能性

基本的には良性の疾患ですが、放置すると悪性への転化の原因になります。

内膜ポリープの大きさが13mmを超えると悪性腫瘍の可能性が1%程度あると報告されています。

悪性化の判断は事前の検査で判断することは難しく、組織診断が必要になります。

そのため、10mmを超えるような内膜ポリープであれば切除することをお勧めします。

入院手術について

子宮内膜ポリープの手術では、細い硬性鏡を使用して手術を行います。

また、専用のシェーバーなどを使用するため短時間で手術を終わらせることができ、術後もそれほど出血が多くならなりません。

必ずしも麻酔を必要とすることなく手術が可能です。
手術を受ける方への身体的なダメージを軽減できるため、入院は必要ではなくなっています。

また、現代女性の生活スタイルからは、仕事や家事などで入院が困難な場合も多くあります。

そのような方が多くいらっしゃいますので、日帰りで手術を選択する方は年々増加しています。
当院では内膜ポリープにたいして電動シェーバーによる切除が日帰り手術で可能な施設です。

多発ポリープであっても短時間で終了することが可能です。

日帰り手術の流れ

子宮鏡下内膜ポリープ切除の回復期間は個人差がありますが、一般的には以下のような経過をたどります。

手術直後

手術後、麻酔が切れるまでの数時間は痛みや不快感があることがあります。
病院での経過観察を受け、安定した状態になるまで休息が必要です。

退院後

通常は日帰り手術なので、退院当日は自宅で過ごします。翌日からは仕事への復帰も可能になります。

1~2週間後

軽い生理痛のような痛みや少量の出血が続くことがあります。痛みや出血は徐々に軽減します。

軽い運動など再開できる場合がありますが、無理をせずに行動しましょう。
重い運動や激しい活動をすると出血量が多くなることがあるので、無理のないように生活しましょう。

通常は2週間程度で完全に回復します。

医師のフォローアップ

手術後、定期的に医師の診察を受け、術後時の状態を確認します。

症状が改善しているかどうかを確認し、必要に応じて追加の治療を行います。
手術後の回復期間は個人の体質や症状によって異なりますので、具体的な指示は医師から受けるべきです。

検査と治療にかかる費用の目安

内容 料金
初診料 890円
再診料 380円
超音波検査 1,600円
ソノヒステログラフィー 1,780円
子宮鏡検査 1,900円

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