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低用量ピルでPMS症状は緩和できる?押さえておきたい基礎知識

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PMS(月経前症候群)は、生理前に気分の落ち込みや体調不良が現れる状態を指します。人によっては日常生活に支障をきたすほど重い症状に悩まされることもあります。
ピルは避妊のために用いられるイメージが強いですが、PMSの症状緩和を目的に服用されることもあります。
本記事では、低用量ピルがPMSに効果をもたらす仕組みや、服用が向いている人・注意が必要な人、さらに生活習慣改善などほかの対策について解説します。PMS改善の選択肢を理解する参考にしてください。

 

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PMSとは?

まずはPMSがどのようなものなのかについて理解を深めておきましょう。
PMSは「premenstrual syndrome(月経前症候群)」の略で、月経前に見られる心身の不調を総称します。すべての人に起こるわけではありませんが、症状が重く現れる人も少なくありません。通常は月経前3〜12日ほど続き、自然に治まります。

代表的な症状、原因、月経困難症との違いについて、以下で解説します。

症状

PMSには身体的症状と精神的症状があり、程度には個人差が見られます。

【身体的なもの】

  • 頭痛
  • 乳房の張りや痛み
  • むくみ
  • 下腹部の重さ
  • 食欲の変化
  • 体重増加
  • 関節痛
  • 倦怠感

【精神的なもの】

  • 気分の落ち込み
  • イライラする
  • 集中力の低下
  • 不安感
  • 不眠や眠気などの睡眠障害

人によっては「少し頭が痛い程度」で済む場合もあれば、仕事や学校を休まなければならないほど重い症状が出る場合もあります。

原因

PMSの原因はまだはっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が大きく関係していると考えられています。
女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類です。

PMSの症状が現れる時期はちょうど排卵期にあたり、この時期をきっかけに2種類の女性ホルモンが大きく変化します。
ストレスや生活習慣、自律神経のバランスといったさまざまな要因が影響する可能性があるため、同じ人でも月によって症状が強くなったり弱くなったりすることがあります。

PMSと月経困難症の違い

PMSと似たものに、月経困難症と呼ばれるものがあります。
月経困難症とは、いわゆる月経痛のことです。
頭痛や疲労感、イライラなどの症状が現れるのが特徴です。

また、症状が現れるタイミングにも違いがあり、PMSは月経の始まる前に症状が見られるのに対し、月経困難症が現れるのは月経中です。
PMSか月経困難症かが疑われる場合は、症状が現れるタイミングによって区別できます。

低用量ピルでPMS症状が和らぐ理由

辛いPMS対策として、低用量ピルを活用した方法があります。
これは、低用量ピルを服用することで2種類の女性ホルモンが補われ、体内のホルモンの変動が緩やかになるためです。

PMSは2種類の女性ホルモンが大きく変化することで発生すると考えられているため、この変化を緩やかにする低用量ピルはPMSの症状緩和に役立つことがあります。
特にホルモンバランスの影響を大きく受けやすい方にとっては選択肢の一つとなるでしょう。

低用量ピルよりホルモン量が少ない「超低用量ピル」も存在します。
副作用のリスクは減る一方で、PMSへの効果は十分でない場合があります。
どの種類のピルが自分に適しているのかについては、必ず医師に確認しましょう。

PMSの治療目的で低用量ピルは誰でも使える?

PMSの治療目的で低用量ピルの服用を検討しているのであれば、条件について確認しておきましょう。
低用量ピルの治療が向いている方、向いていない方、服用できない方や注意が必要な方について解説します。

低用量ピルでの治療が向いている方

低用量ピルでのPMSの治療が向いているのは、以下に該当する方です。

【低用量ピルでの治療に向いている方の特徴】

  • 毎月のPMSの症状が強く、生活に支障をきたしている
  • 特に精神的な症状が強く現れる
  • 避妊も同時に考えている
  • 自分で正しく服用を続けられる

月経のたびに学校や仕事を休むほど重い症状がある場合は、治療目的でのピル服用について医師に相談してみましょう。

低用量ピルでの治療が向いていない方

低用量ピルは、すべての人にPMS対策として適しているわけではありません。
低用量ピルでの治療ができない方と、ピルの服用に注意が必要な方について見ていきましょう。

ピルの服用ができない方

以下に該当する方は低用量ピルでの治療ができません。

【低用量ピルでの治療ができない方の特徴】

  • 血栓症・心臓病・脳卒中の既往歴がある方
  • 乳がんや子宮体がんなどホルモン依存症のがんの既往歴がある方
  • ヘビースモーカーの方
  • 不正性器出血があり原因が不明な方
  • 薬の飲み忘れが多い方
  • 妊娠中の方
  • 産後6週未満の方

どのような状態だった場合に服用ができないかについては、医師によっても判断が異なります。
その他にも服用できないケースがあるため、必ず医師に相談しましょう。

ピルの服用に注意が必要な方

ピルの服用に注意が必要な方もいます。以下に該当する方は注意が必要です。

【ピルの服用に注意が必要な方の特徴】

  • 持病がある方
  • 高血圧の方
  • 授乳中の方

これらに該当する場合、医師がリスクやメリットを慎重に判断したうえで、低用量ピルの使用を検討します。
場合によっては、別の治療法を勧められることもあるため、医師とよく相談してください。

低用量ピルのほかにPMSを改善する方法

PMS対策ができるのは低用量ピルだけではありません。
体質やライフスタイルによっても症状の現れ方が変わってくるので、日々の生活の中でどのようなことに注意すればPMSの改善につながるのか確認していきましょう。

以下のような方法があります。

生活習慣を見直す

生活習慣はPMSに大きな影響を与えるものの一つです。
十分な睡眠を確保し、栄養バランスのとれた食事を意識しましょう。
普段の食生活を振り返り、どのような栄養素が不足しているか確認することも重要です。

また、適度な運動もPMSの症状緩和に役立つ可能性があるとされています。
ハードな運動をする必要はないので、無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れましょう。

ストレスをため込まない

ストレスはPMS症状を悪化させる要因の一つと考えられています。
自分でも気づかないうちにストレスをため込んでいる方も少なくありません。

人によってリラックス方法は異なるため、自分に合った方法を実践しましょう。
時間がなくてなかなかストレス解消の時間を取れない方もいますが、そのような場合でも、深呼吸やアロマテラピーなど手軽に実践できる方法があります。

過度なストレスは自律神経のバランスを崩すことから、女性ホルモンを乱してしまうので無理なく実践できるストレス対策に取り組みましょう。

利尿薬・漢方薬を服用する

むくみや乳房の張りが強い場合は、体内に溜まっている水分を排出する利尿薬が効果的な場合があります。
また、漢方の中にも症状の緩和に働きかけるものがあるので、こちらも利用してみてはいかがでしょうか。

体質や症状に合ったものを選ぶ必要があるため、使用する前に医師へ相談しましょう。

低用量ピルや生活習慣の改善でPMS対策ができる

いかがでしたでしょうか?
本記事では、PMSの概要や低用量ピルが効果的な理由について解説しました。
ただし、低用量ピルの利用はすべての方に効果的とは言い切れないので、生活習慣の見直しやストレス対策、利尿薬・漢方薬などその他の方法も検討しましょう。

Ladies clinic LOG 原宿では、複数種類のピルを取り扱っています。
ピルの服用について不安や疑問がある場合は、医師へご相談ください。

渋谷・原宿・明治神宮前・表参道の婦人科・産婦人科 - LOG原宿

監修者

院長

清水拓哉

経歴

  • 杏林大学医学部卒業
  • 筑波大学附属病院初期研修
  • けいゆう病院後期研修
  • 横浜総合病院などで勤務した後に開業

資格

  • 日本産婦人科学会専門医
  • 産婦人科内視鏡技術認定医

所属学会

  • 日本産婦人科学会
  • 日本産婦人科内視鏡学会
  • 日本子宮鏡研究会

手術実績(通算)

  • 腹腔鏡手術・700件以上
  • 開腹手術・150件以上
  • 帝王切開・300件以上
  • 分娩(経腟分娩)・1000件以上

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