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ピル服用中の不正出血で考えられる6つの原因と適切な対処法について

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ピル服用中に不正出血が起きてご不安な方に向けて、不正出血が起きる原因や対処法について解説します。

ピルは避妊や生理痛緩和に役立つ医薬品ですが、不正出血の原因となることもあります。
不正出血が起きると「ピルの影響?」「何かの病気の影響?」「ピルの効果は確かなの?」と不安になることでしょう。

そこで今回の記事では、ピル服用中に起きる不正出血について原因と対処法をご紹介していきます。
参考にしていただければどのような原因で出血しているのか、病院を受診すべきなのか判断していただきやすくなるはずです。

ピル服用中の不正出血はいつ起こる?

ピルを服用しているときの不正出血が起こるのは、次の2つのケースに分類されます。

【不正出血が起こるタイミング】

  • 初めてピルを服用したとき
  • ピルの服用を忘れてしまったとき

不正出血はホルモンバランスが乱れたときによく見られます[1]。

ピルを飲み始めたとき、服用を忘れてしまったときの両方に共通することは、ホルモンバランスが変化することです。
ご紹介した2つのタイミングはホルモンバランスが変化しやすい時期なので、不正出血が起こりやすくなります。

ピル服用中の不正出血の原因

ピル服用中に不正出血が見られる場合、原因はさまざまです。
もし不正出血があり不安を感じている場合は、次のような原因がないか探ってみてください。

原因①ピルの種類

まずはピルの種類を変えたことが原因のひとつと考えられます。
ピルの配合成分は種類によって変わるものです。
成分の違いによってホルモンバランスが変化し、不正出血が起こることは少なくありません。

原因②ピルの飲み忘れ

ピルを飲み忘れたことによりホルモンバランスが変わり、不正出血が起きてしまうこともあるでしょう。
飲み忘れると身体が月経を促すような働きをしたり、子宮内膜が不安定になったりするためです。
もし服用を忘れたときに出血が見られたなら、ピルの飲み忘れが原因だと考えられます。

原因③ストレスや生活習慣の乱れ

ピルではなくストレスや生活習慣の乱れが原因であるケースもあります。
ストレスや不摂生はホルモンバランスの乱れを引き起こす原因のひとつです[1]。
医薬品を服用していなくても起こる可能性がある不正出血であり、少量の出血が1週間ほど続くケースが多く見られるでしょう[1]。

原因④卵巣の機能異常

卵巣の機能異常が不正出血の原因となることもあります。
多嚢胞性卵巣症候群、卵巣嚢腫、卵巣機能不全などが考えられるでしょう。
たとえば不正出血で病院を受診する女性の多くが、多嚢胞性卵巣症候群を発症していると言われています[2]。
そのためピルの服用に関係なく出血が起こる可能性があります。

原因⑤性感染症

続いて性感染症も不正出血の原因です。
性器クラミジア感染症や淋菌感染症では、進行すると不正出血が起こると言われています[3]。
性交渉時に痛みを伴う場合は、感染症の可能性もあります。

原因⑥子宮頸がんなどの病気

ピル服用中に不正出血が見られた場合、注意したいのが子宮頸がんなどの病気の可能性です。
子宮系の病気になると、子宮内膜の異常が起こって不正出血が見られることがあります。
もし病気であった場合、不正出血は初期状態から治療を受けられるチャンスとも考えられるでしょう。
早めに病院を受診して検査を受けてください。

不正出血があった場合の対処法

解説してきたように不正出血の原因はさまざまです。
それではピル服用中に不正出血があった場合、どのように対処すべきでしょうか?
4つの方法をご紹介しますので、まずはできることから試してみてください。

対処法①ルールを守ってピルの服用を継続する

まずはルールどおりに、ピルの服用を継続する方法です。
ピルの服用を始めたばかりのとき、種類を変更した直後のときに不正出血が見られたときに実践してみましょう。

もしかするとピルによるホルモンバランスの変化に、身体が追いついていないだけかもしれません。
服用を継続すると、自然に出血がなくなっている可能性もあるので、1~3か月程度そのまま続けてみてください。

対処法②ピルの服用を一時控える

ピルの服用を一時的に止めてみることもひとつの方法でしょう。
服用を忘れてしまったときに起きた不正出血に有効な方法です。
ピルは決められた周期で継続的に服用することが大切であるため、複数回飲み忘れた場合は服用を控えてリセットしなければなりません。

控える期間は7日間。
ただし、ピルの種類などによって変わることもあるので、病院に相談したうえで休薬したほうが安全でしょう。
不正出血が見られたら、ピルの服用を一時的に控えてみるのも対処法となります。

対処法③ピルの種類を変えてみる

もしピルの服用を継続しても不正出血がなくならないなら、種類を変えてみることをおすすめします。
不正出血は「エチニルエストラジオール」が多く配合されていることで起こるときも。
ピルの服用を始めて正しく飲んでいるのに、3か月以上も不正出血が治まらないなら、「エチニルエストラジオール」が多すぎることも考えられます。

「エチニルエストラジオール」の配合が少ないピルを服用することで、不正出血がなくなるかもしれません。
医師に相談のうえ、ピルの種類を変更することも対処法となるでしょう。

対処法④病院で診察を受ける

ピル服用中に不正出血が見られるなら、必ず病院で診察を受けましょう。
ピルの影響であることも考えられますが、何らかの病気であったり、卵巣の機能異常であったりする可能性もあるためです。

最近ではオンラインで低用量ピルを購入し、服用している方もいらっしゃいます。
もし病院で処方されたことがないなら、子宮や卵巣の状態を確認しないまま服用していることになるでしょう。
病院で診察と検査を受ければ、不正出血の原因とともに正しい対処法がわかるはずです。

ピルによる不正出血が止まらない場合の受診の目安

ピルを服用しているときに不正出血が止まらない場合は、やはり病院を受診するのが理想的な対処法です。
しかし「一時的なものかも?」「ストレスが原因かも?」と考えると、受診を躊躇してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでどうすべきか迷っている方に向けて、受診の目安について解説します。

少量の不正出血

少量の不正出血であれば、受診せずに少し様子を見てみても良いでしょう。
ピルの服用を開始した、またはピルの種類を変更した直後に見られる不正出血である可能性があります。
出血は茶色っぽい色であることが多いでしょう。

もしピルの影響によるホルモンバランスの変化が原因であれば、少量の不正出血が短期間起こるだけで終わることもあります。
もちろん病院を受診したほうが安心でしょうが、出血量が少量であれば様子を見ても構いません。
ただし、少量の出血でも、3か月以上続く場合は病院で診察を受けてください。

腹痛を伴う不正出血

腹痛を伴う不正出血の場合は、できる限り早めに病院を受診しましょう。
血栓症を発症しているなど、身体に何らかの問題が起きていることが考えられます。

下腹部痛が気になる、おりものが変化してきたなどの症状が見られるなら、早期の診察が求められます。

ピル服用時の不正出血は病院の受診を

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、ピル服用時の不正出血についてご理解いただけたと思います。
ピルを服用しているときはホルモンバランスの変化により不正出血が起きることも珍しくありません。
やはり、病院を受診して原因をはっきりとさせたほうが安心でしょう。

Ladies clinic LOG 原宿ではピル服用中の副作用が起きた場合に備えて、24時間ご相談していただけるサポートチャットをご用意しております。
医師や看護師、コンシェルジュが返信いたしますので、受診のための時間が取れない場合でも不安がありません。

[1]

参照:厚生労働省:特集

[2]

参照:JSTAGE:(PDF)多のう胞性卵巣症候群に対する鍼治療の効果

[3]

参照:厚生労働省:性感染症

 

渋谷・原宿・明治神宮前・表参道の婦人科・産婦人科 - LOG原宿

監修者

院長

清水拓哉

経歴

  • 杏林大学医学部卒業
  • 筑波大学附属病院初期研修
  • けいゆう病院後期研修
  • 横浜総合病院などで勤務した後に開業

資格

  • 日本産婦人科学会専門医
  • 産婦人科内視鏡技術認定医

所属学会

  • 日本産婦人科学会
  • 日本産婦人科内視鏡学会
  • 日本子宮鏡研究会

手術実績(通算)

  • 腹腔鏡手術・700件以上
  • 開腹手術・150件以上
  • 帝王切開・300件以上
  • 分娩(経腟分娩)・1000件以上
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